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設計資料抜粋

設計方針

  1. ボーリングデーターを様々な角度(土質・層厚・水位・N値)から検討し支持地盤(造成深さ)を決定する。
  2. 地盤の地耐力と上載荷重・支持地盤以深の即時沈下とを考慮し、造成幅を決定する。
  3. 基礎底面部における接地圧と基礎の設計を考慮し、基礎幅を決定する。
  4. 造成部土質・水位等を考慮し、造成部設計基準強度FC(N/mm2)を決定する。
  5. バックデーターに基ずき配合量を推定する。
    事前室内配合試験結果により決定する。

※基礎幅に対する造成幅は、片側0cm(最低)から1/2・h(最高)出しの範囲内とする。
(h=造成厚さ)

0mm≦e≦1/2・h

1. 造成下部地盤の支持力と荷重度

流動化処理土による造成下部地盤の長期許容支持力度Lqaが造成部底面の荷重度q'より大きい事をたしかめる。(日本建築学会-建築基礎構造設計指針による)

  1. 長期許容支持力度
    Lqa=1/3(ic α C Nc+iγ β γ1 BR Nr+iq γ2 Df Nq)
  2. 短期許容支持力度
    sqa=2/3(ic α C Nc+iγ β γ1 BR Nr+iq γ2 Df Nq)
    Lqa :造成部底面における地盤の長期許容支持力度 (kN/m2)
    Sqa :造成部底面における地盤の短期許容支持力度 (kN/m2)
    C :造成部底面下にある地盤の粘着力 (kN/m2)
    γ1 :造成部底面下にある地盤の単位体積重量 (kN/m3)
    γ2 :造成部底面より上方にある地盤の単位体積重量 (kN/m3)
    α, β :形状係数
    BR :造成部底面の短辺方向の長さ (m)
    LR :造成部底面の長辺方向の長さ (m)
    Bf :フーチング底面の短辺方向の長さ (m)
    Lf :フーチング底面の長辺方向の長さ (m)
    AR :造成部底面の面積 (m2)
    Af :フーチング底面の面積 (m2)
    Df :造成部底面までの深さ (m)
    NC, Nγ, Nq :支持力係数 造成底面下にある地盤の内部摩擦角φより求める
             (内部摩擦角φ=√20N+15式より求める)
    ic, iγ, iq :荷重の傾斜に対する補正係数
      ic=iq=(1-θ/90) 2 , iγ=(1-θ/φ) 2
      θ=tan (H/V) Hは水平荷重, Vは鉛直荷重
      tan θ≧μ(基礎底面の摩擦係数 0.5)の時
       極限鉛直支持力 Ru=(H/μ)とする
    (II)-(1)長期総荷重度計算式
      Lq'=Lq+γ'Df
    (II)-(2)短期総荷重度計算式
      sq'=sq+γ'Df
    Lq' (sq') :造成部底面における長期(短期)総荷重度 (kN/m2)
    Lq (sq) :造成部上端における長期(短期)荷重度 (kN/m2)
    γ' :造成部の増加単位体積重量 (kN/m3)
    Lqa > Lq'=Lq+γ'Df (sqa > sq'=sq+γ'Df) となる事を確かめる

造成部下部地盤の許容支持力度と造成部底面における荷重度の検討

2. 即時沈下量SEが許容総沈下量Saより小さい事を確かめる。

  1. 即時沈下量
    SE=μH×qs√AR/E ×100
    SE :即時沈下量 (Cm)
    qS :Df効果を考慮した有効接地圧 (kN/m2)
    AR :造成部底面の面積 (m2)
    E :地盤のヤング係数 (kN/m2)
    μH :地盤のポアソン比 厚さ及び基礎底面の形状によって決まる係数

    E(ヤング係数)の値
     砂質土の時
      (イ)正規圧密           (N/mm2)   (kN/m2)
        (地下水面下)      E=   0.7・N  =   700・N

      (ロ)正規圧密           (N/mm2)   (kN/m2)
        (過圧密地下水面下)   E=   1.4・N  =  1400・N

      (ハ)過圧密            (N/mm2)   (kN/m2)
                     E=   2.8・N  =  2800・N

地盤の即時沈下量の検討

3. 造成部の設計基準強度FCを求める。

(I)-(1)造成部の設計基準強度Fcの計算式
  Fc =3 × fc × 1/1000
    fc ≧ qa

Fc :スーパーラップル基礎造成部の設計基準強度 (N/mm2)
FS :スーパーラップル基礎造成部の許容圧縮応力度 (kN/m2)
qu :スーパーラップル基礎造成部の許容支持力度 (kN/m2)

造成部の設計基準強度FCの検討

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